東山円筒分水槽に行きました
円筒分水槽について
円筒分水(えんとうぶんすい)は、農業用水などを一定の割合で正確に分配するために用いられる利水施設。円筒状の設備の中心部に用水を湧き出させ、円筒外周部から越流、落下する際に一定の割合に分割される仕組みとなっている。地域によっては円形分水(えんけいぶんすい)、円筒分水槽(えんとうぶんすいそう)、円筒分水庫(えんとうぶんすいこ)などとも呼ばれる。土木工事分野では「円筒分水工」(えんとうぶんすいこう、英: circular tank diversion works[1])と呼ばれる。原義は工事の名称だが、完工した設備についても同様に呼ばれる。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
場所
※地図 東山円筒分水槽 〒937-0015 富山県魚津市東山
行ってみました
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歴史
片貝川は急流河川として名高く、その沿岸地域は豪雨時には水害、夏期には深刻な水不足に悩まされ、水争いが絶えませんでした。
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水争いを解決するため、沢山あった取水口を一ヶ所にまとめ、用水割合に応じて分配する円筒分水を作って、左岸には貝田円筒分水槽、右岸には東山円筒分水槽を作り、片貝川の川底にヒューム管を埋めて2つの分水槽をつなぎました。
この事業は、昭和13年に黒谷地区に取り入れ口(黒谷堰堤)を設置、戦争により工事は一時中断しましたが、昭和25年に再開し5ヶ年でこれらの農業用水利施設を完成しました。
用水路の改修を目的とし、黒谷地先・片貝第一発電所放水口より受けて黒谷堰堤の取水と合流、発電併用導水路トンネルを経て貝田新地内で左岸及び右岸の各用水へ公平に分水されるようになりました。
仕組み
東山地区の天神野用水・青柳用水・東山用水の3つの用水に公平に水を分配するための円筒分水漕で、近年その美しさから観光スポット、パワースポットとして注目され訪れる人も多い。円筒から溢れる水の落差がこれだけあるものは珍しく、急流河川ならではの構造だと言われています。インターネットなどで“日本一美しい”円筒分水と評されています。
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この円筒分水槽の大きさは直径9m12cmで、大きな分水槽の中心から各水路へ分配される水の分配量は円筒の円周の長さ(中心の角度)で決められている。円筒分水の利点として、上流からの水量の変化に影響されることなく、多いなら多いだけ、少ないなら少ないなりに公平に分配されます。東山円筒分水漕は、対岸の貝田新分水槽から片貝川をサイフォン(163.2m)で横断し水路のトンネル(135m)を接続して水を引っ張ってきています。この円筒分水漕は建設当時、富山県では初めての工法として施工され50年を経過した現在でも、何ら支障なく安定した用水の供給に貢献しています。円筒分水は全国にいろんな形のものが存在しますが富山県内には5つ、内2つが魚津に(貝田新円筒分水・東山円筒分水)有ります。
美しい円筒分水
溢流している水の多さに驚きました。たしかに円状に水が落ちていますね。田んぼと水と色のバランスもいいですね。
水の音が涼しげです。魚津の新たな名所として定着するといいですね。
さいごに
他の円筒分水槽を見たことがないのですが、たしかに美しいですね。上流からの水量に影響されることなく、水が用水に公平に分配されて、常にうるおいが保たれているんですね。今も現役で動いているというも素晴らしいです。
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